第15回 記事職員間での情報共有の重要性 ~職員全体で子供たちを見守る~
2024.11.8
子供たちにとってより良い保育環境を作るには、職員間での情報共有が必要不可欠です。日々様々な業務がある中でも、保育士は気が付いた子供のエピソードを互いに報告し合います。子供の興味や関心のきっかけを発見した時や、対応に悩んだことなども仲間たちと話し合うことで、より良いアイデアや解決の糸口が見つかっていくからです。
また、担任同士だけでなく、園長にも報告、相談を行い、経験に裏付けされた助言をもらいながら一緒に考えます。正規職員か非正規職員かに関わらず、子供たちの個性や特性を園全体で共有することが保育園全体の質を向上させていきます。
すべての子供たちをすべての職員で見守っていることが家庭的で温かい空気となって、園全体を包み込んでいます。その空気は保護者にも伝わり、保育園に対する安心感となっていくのです。
この保育園は小規模保育園の特性を生かした作りになっており、1つのフロアに仕切りを設けてクラスごとの空間を作っています。高い仕切りはないので、保育園のどの場所からも全体が見渡せます。笑い声も泣き声もよく聞こえ、互いのクラスの様子を見守り、助け合うことができます。子供同士も隣のクラスの様子がわかり、異年齢間でも日常的に交流を持っています。年長児は年少児を思いやり、年少児は年長児に憧れ、時には一緒に話し合ったりしながら遊びます。異年齢での関わりはすべての子供の心の成長にとても良い刺激となっていることを感じます。
大きな園や小さな園、街中の園や自然に囲まれた園、保育園のあり方は様々です。それぞれの園が自園のメリットを生かした保育を行うことで、子供たちの生活の場が豊かなものになっているのです。
保育への疑問色々、あなたの疑問は何ですか?
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