子供の主体的な活動を大切にする

子供の主体的な活動を大切にする

第27回 記事子供の主体的な活動を大切にする

2025.1.31

「子供の主体的な活動」を大切にする保育の導入まで

子供の主体的な活動を大切にする

こちらの園では4年ほど前より、従来の一斉保育から、子供の意思を尊重し「子供の主体的な活動」を大切にする保育への移行を行ってきました。導入にあたっては、園長先生がこれまで学んできた新しい取組をブログなどで説明し、現場の保育士や保護者との信頼関係を築いていくところから始めました。そして異年齢保育を柱とした環境づくりにシフトしていくと、元々「子供のためにやりたい」という気持ちを持つ保育士の皆さんはすぐに理解し、一緒に環境を整えてくれました。環境が整うと、子供たちにもすぐに自分たちで選んだり、考えたりといった変化が見られ、保育士も「こういうことなのか」と気づき、定着していきました。

子供たち自らが選ぶ環境づくり

子供の主体的な活動を大切にする

広々とした保育室には、ごっこ遊びや読書、制作などのゾーンが設置され、好きな遊びを選べるレイアウトになっています。子供たちが遊んでいる様子を見ると、子供たちは真っ先に自分がやりたい遊びに向かっていきました。子供たちが思い思いに遊ぶ世界が広がっています。建物内に設けられた広い屋内園庭のお山に、あと少し登りきれないお友達を自然と手を伸ばして引き上げている2歳児の姿がありました。乳児クラスにおいても、自らが考え、行動する姿を見ることができます。特に0,1,2歳の時期に一人ひとりを尊重し、主体的な活動を大切にする保育をしていた子供たちには、その傾向が顕著に見られるようです。

保育士が大きな声を出して言い聞かせなくても、子供はちゃんと聞いてくれています。どんと構えて「あなたを信用しているよ」という穏やかさで見守ることによって、子供たちが自然と育ってきます。そしてそのような見守る保育を実現するためには、保育士自身の情緒の安定が最も大切だと、園長先生はおっしゃっていました。


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